白い木

​子どもが親を育ててくれる

その3

【思春期の親子を支える信頼の絆】

 親と言うのは、わが子が問題にぶつかって悩む姿を見ると、歯がゆくて切ない思いをするものです。そんな時、子どもと共につらさのなかに踏みとどまることは、親にしかしてやれません。つらさを共に味わい、わが子を尊重し、子どもの伸びる力を "信じて待つ" ことが親にとっての大切な学びです。

 "信じて待つ力"は、思春期の危機を支えることとなります。人とぶつかって切ない思いをしたり、信頼していた人に裏切られたりすることもあるでしょう。努力しても望みが叶わない、夢が破れる体験をする人も多くいます。

 こうした危機を乗り越える支えとなるのは、傷ついた心をやさしく包み、痛みを共に担ってくれる人の存在です。そして、乗り越える力を信じて見守ってくれる温かな目です。

 親は子育ての様々な場面で悩み、戸惑います。そうした時にしっかり悩みながらわが子に向き合うことで、"信じて待つ力"を備えた存在へと、子どもに育てられるのです。